おおきなかぼちゃ レビュー
『おおきなかぼちゃ』を読んだワケ
ハロウィンを明日にひかえた魔女が、かぼちゃのパイを作ろうと、はたけにかぼちゃをとりにでかけます🎃
魔女はかぼちゃをひっぱりますが、びくともしません。
「あしたはハロウィンだってのに!」
かぼちゃを独り占めしたい魔女ですが、そこへゆうれい、吸血鬼、ミイラなど、おばけたちがやってきて、かぼちゃをひっぱるのを手伝います👻
魔女はかぼちゃのパイを無事いただくことはできるのでしょうか・・・?
息子が3歳くらいの頃・・・👦
ハロウィンの時期に良い絵本は何かないかと探していたところ、こちらの『おおきなかぼちゃ 』に出会いました📖
ゴースト、吸血鬼、ミイラといった、ちょっと怖いキャラクターがユーモラスに描かれているのに加え、子どもたちの大好きなリズムと繰り返しが詰まっていました✨
読み終わると「もう1回」コールが❗❗
子どもたちが繰り返して読みたくなる、そんな絵本の魅力をお伝えします😄
『おおきなかぼちゃ』の魅力
おおきなかぶを思わせる、おばけたちの「繰り返し」が魅力!
『おおきなかぶ』の物語を覚えていらっしゃいますか。
おおきなかぶを収穫しようと、おじいさんが引っ張っても抜けず、おばあさんがやってきて…。
「うんとこしょ、どっこいしょ。それでもかぶはぬけません。」
次に、こども、どうぶつと続いて…。
「うんとこしょ、どっこいしょ。それでもかぶはぬけません。」
が、繰り返されます。
最後には、ドッカーンとかぶが抜けて、めでたしめでたし👴👵👱👧🐶🐱!
『おおきなかぼちゃ 』でも、この繰り返しが存在します!
そこへゆうれいがやってきました。
「へへへへ。 ずいぶん どでかい かぼちゃだねぇ。」
「これは あたしの かぼちゃだよ。もってかえって パイを つくるんだ。なのに びくともしないのさ。 あしたは ハロウィンだってのに!」
すると ゆうれいが とくいげに いいました。
「おれさまに まかせなよ! あんたには おおきすぎるのさ。」
まじょは はなを 「ふん!」と ならしました。
ゆうれいは かぼちゃを ちからいっぱい ひっぱりました。
ぐいっ! ぐぐぐぃっ! うぐっ うぐっ うぃっーーーーー!
ところが かぼちゃは びくともしません。
そうして、吸血鬼、ミイラ、こうもり🦇🧛がやってきて、やり取りが繰り返されます。
そして最後には、みんなの力でかぼちゃが抜ける✨のです。
どうですか?『おおきなかぶ』と繰り返しやリズム、話の展開が、似ていますよね。
実は、『おおきなかぼちゃ 』の作者、エルカ・シルバーマンは、『おおきなかぶ』の影響を受けて作ったのだとか!
『おおきなかぶ』の繰り返しが、いまだ私たちに残っているように、子どもたちにとってこの繰り返しは、とっても心地良く、印象に残るものなんでしょうね。
息子は、「もう一回!」ととっても夢中になっていました👦🎵
みんなでおおきなかぼちゃを分け合う、やさしさ
『おおきなかぶ』では、最後かぶが抜けて、ラストを迎えるわけですが、『おおきなかぼちゃ 』は、みんなでかぼちゃを分け合って食べることになります。
ここは、大きく『おおきなかぶ』と違う点です。
あれだけ、「ふんっ!」と鼻を鳴らしていた魔女も、最後にはかぼちゃをひっぱるのを協力してくれたみんなに、かぼちゃのパイを分けてくれるだなんて、いじらしいというか、とってもやさしいですよね。
おばけたちがかぼちゃを分け合うというも、なんともギャップがあって、読み手をいつも以上にやさしい気持ちにしてくれます。
魔女が最後に〇〇を蒔く、ラストがすばらしい!
実は、この絵本のラストシーンは、みんなでかぼちゃを分けて食べるところではありません😆
魔女が、みんなを見送った後、鼻を「ふんっ!」と鳴らして、すぐに畑に向かい、かぼちゃの種を蒔くシーンで終わりを迎えるんです!
どこがすばらしいかと言うと、魔女の気持ちがここに濃縮されていると感じたのと、読者が来年の収穫を想像できるという点です。
みんなを見送った後、すぐに畑に向かって、鼻を鳴らして、かぼちゃの種を蒔いたということから、魔女は本当は一人でかぼちゃを抜いて食べられなかったので、くやしくて、今度こそ自分で収穫してみせるぞ!なんて思ったのかなと、思いました。
みんなと過ごしたのが楽しすぎて、来年が待ち遠しくなったのかもしれませんけどね。
いずれにせよ、素直じゃない魔女の可愛さが感じられるはずです。
また、来年のかぼちゃが楽しみになる素敵な瞬間です。
リアル!親子で絵本トーク
「実際に読みたい!」方へのご案内
おおきなかぶとまたひと味違う、『おおきなかぼちゃ』の楽しさを是非親子で味わってみてください⭐
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