のんびりオウムガイとせっかちアンモナイト レビュー
『のんびりオウムガイとせっかちアンモナイト』を読んだワケ
息子は、古生物や海の生き物が大好き💕で、以前から、古生物図鑑📙を読んで、アンモナイトやオウムガイの親戚である「カメロケラス」を気に入って、その名前を声に出していました。
そんな息子にとって、「のんびりオウムガイとせっかちアンモナイト 」は、とても興味を引くタイトルであったし、このユーモアあふれる明るいイラストが好きだろうなと思って、手に取りました。
👩そもそもオウムガイ🦑とアンモナイトって、知っているようで、その関わりもはっきりとは知らないことに気づいて、その生態を私も覗いてみたくなったのです💡
『のんびりオウムガイとせっかちアンモナイト』の魅力
オウムガイやアンモナイトの生態や歴史が分かる!
物語なのかなと思いきや、アンモナイトは実はイカやタコの仲間で、その化石は大理石の中に見られると、その説明から語られます。
今も南の海にいるオウムガイについても、深海にいて、夜になると食べ物をもとめて水深数十メートルのところまで上がってくると描かれています。
実はオウムガイはアンモナイトが誕生するより、遙か昔に海を支配していて、そのあるグループが進化したものがオウムガイであると、分かりやすい言葉とパワフルな絵で教えてくれるのです。
この絵本📘は、オウムガイくんとアンモナイトくんが仲良くなる話でも、旅をする話でもありません。二つの生き物が、どのように生きてきたのかを子どもでも分かるように工夫しながら伝えてくれている絵本です。
👩アンモナイトとオウムガイの関係を、まるで物語を読んでいるかのように楽しく分かりやすく知ることが出来るという点が、大きな魅力です👍✨
オウムガイの生き方が、人生に希望を与えてくれる!
オウムガイは、一時海を支配していましたが、1年に10個ほどしか卵を産まず、次第に一度にたくさんの卵を産むことができるアンモナイトに進化するグループが現れます。
アンモナイトはとてもせっかちで、一度にたくさん卵を産み、ついには浅瀬を支配し始めます。
オウムガイたちは淘汰されていき、生き残ったものたちは深海へ行き、生きるしかありませんでした。
しかし、長いときが流れ、地球に隕石が衝突し、アンモナイトは冷え切った地球に適応できず、ついには海から姿を消します。
一方、深海に住むことを余儀なくされていたオウムガイたちは、元々厳しい寒さに耐えてきたので、何とか生き残ることができ、今日まで種を存続できたのです。
人間は、なんだかせっかちアンモナイトに似ている気がするのです👥
しかし、豊かになろうとし過ぎるあまり、身を滅ぼしかねない状況😔が訪れました。
資源の枯渇問題、地球温暖化、海のゴミ問題・・・😖
そのことに気づいた私たちは、やっとSDGSを掲げ、環境を守る活動に着手し始めています🌍
地球の環境だけでなく、人間の生き方👪においても同じことがいえます。
せっかちアンモナイトみたいですね。
しかし、結局のところ、のんびりオウムガイのように、のんびりであっても、最後まで「何が何でも生き残ってやる!」という気持ちが強い人が生き残れる🎇ような気がします。
👩オウムガイの生き方から、たとえのんびりであっても、生きぬこうとする強い気持ちが、人生に光を与えてくれるというメッセージが、絵本のもう一つの大きな魅力です🌟
オムオム&アモアモ通信が面白い!
巻頭と巻末にオウムガイとアンモナイトにまつわる豆知識がたくさん掲載されています😀
私はこの通信で、オウムガイを食べる人間がいることを初めて知りました!
親子で絵本トーク!
「実際に読みたい!」方へのご案内
とても面白いオウムガイとアンモナイトの生き方はこちら😀
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