オニのサラリーマン レビュー
『オニのサラリーマン』を読んだワケ
こちらは節分の頃、読んだ絵本です。
私がなまはげトラウマを与えてしまったせいで、息子は鬼が嫌いだったのですが、この絵本で一変!!「オニのサラリーマン 」おもしろい!もう一回読んで!!と目を輝かせているのです。とても有名な絵本だということは知っていましたが、本当に面白い!
その面白さは、「オニのサラリーマン」の魅力で解説していきます♪
『オニのサラリーマン』の魅力
関西弁を話すオニの人間らしさ
そんなオニガワラ・ケンの「わし、オニでんねん。すんまへん。」という、関西弁、おっさん口調で始まる冒頭で、もう子どもは、「なにこのオニのとーちゃん!!怖くない!おもしろい!!」と食いつくのです。
オニガワラ・ケンは、仕事中居眠りをして、えんまさまに怒られてしまったりします。
そして、落ち込んで、一杯飲んで帰ったりもします。
なんと人間らしいことでしょう!
オニとしても、とーちゃんとしても一生懸命生きているオニガワラ・ケン。
そしておでん屋で「おにごろしロック」を頼んでいるオニガワラ・ケンに、どんどん親しみを感じ、読み終わる頃には、Always 三丁目の夕日のような、あたたかな気持ちになるのです。
地獄の仕事絵図が楽しい!
オニガワラ・ケンは、じごくカンパニーで働いているサラリーマンです。
同僚のあおオニ、きオニ、みどりオニがいて、かまゆで地獄の火の番や血の池地獄の見張りなどの仕事をしています。
えんまさまがマネージャーとなって、妖怪たちに職務を与えている様子やオニたち同士、仕事の愚痴を言い合っているところなど、人間のようです。
見開き1ページには、「おとしあなじごく」、「かまゆでじごく」、「ひえひえじごく」、「はりのやまじごく」、「ちのいけじごく」などがあって、オニや妖怪たちがあくせく働いている姿を垣間見ることができるのです。
このページを開くだけでも、「わぁ、オニがかまの火を焚いているよ~!」などと楽しいオニと地獄の様子を発見して、盛り上がれます⭐
蜘蛛の糸のオマージュ的要素
クモの糸が突然天からやってきて、血の池地獄は大パニックに!
芥川龍之介の蜘蛛の糸をオマージュ的に取り入れているところが、さらにこの作品を盛り上げてくれています!
この後どうなったかは、読んでみてからのお楽しみです😃⭐
「実際に読みたい!」方へのご案内
関西弁を話すオニに夢中になってみませんか⭐
「オニのサラリーマン」にはまったら、シリーズを読破しよう😄
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